
暮らしの動線に寄り添うパントリー

茅葺古民家のキッチンに隣接する収納スペース。
以前はコンクリート土間のままで、パントリーへ入る際にはスリッパに履き替える必要がありました。
また、キッチンとパントリーの間には開戸があり、扉を開けるには一歩下がるか横に避ける必要があります。しかし、ドアのすぐ先はコンクリート階段となっていたため、スリッパを置く場所も限られ、日常使いには不便なだけでなく、転倒の危険も感じる場所でした。
今回の改修では、コンクリート階段をカバー工法により、キッチンと段差のない踊り場を備えた木製階段を新たに設置。
床もフローリング仕上げとすることで、スリッパに履き替えることなく、そのままパントリーへ出入りできるようになりました。
さらに、収納するものに合わせて高さを変えられる可動棚を造作し、使い勝手にも配慮しています。
大きく間取りを変えなくても、毎日何度も使う場所だからこそ、暮らしの中の小さな不便をひとつずつ整えていく。
そんな住まいの改修も、大切にしていきたいと思っています。








長い年月を重ねてきた茅葺古民家だからこそ、これまでの暮らしの積み重ねを大切にしながら、これからの暮らしに寄り添う形を一緒に考えさせていただきました。
完成した住まいは、工事の終わりではなく、新しい暮らしの始まり。
このパントリーが、日々の家事を少し楽にし、ご家族の暮らしがより心穏やかなものとなれば幸いです。
ご縁をいただきました発注者様をはじめ、丁寧な仕事をしてくださった職人の皆様にも心より感謝申し上げます。
ありがとうございました。